このペーでは1950、60年代に発売された名香達のボトルデザインを中心に紹介して行きます。この年代の香水ボトルのデザインはまだアール・デコ様式が色濃く残っていて、上品でデザイン要素に優れたものが非常に多いです。
※画像は発売当初のものと異なる場合がありますのでご了承下さい。
DIORISSIOMO~ディオリシモ (ディオール 1956年)
このディオリシモは香調・フローラル・フローラルの最高傑作とも言われていて、ディオールが自身でプロデュースした最後の香水としても知られています。また、ダイアナ妃が愛用していたのでも有名ですね。ディオリシモは、現在においても高い人気を誇っていて、1956年の発売からの超ロングセラーになっています。
ボトルデザインは、洋館の丸窓のような、あるいは円鏡を感じさるような柔らかさをボトルの中央に配置し、全体的にはアールデコ調の優雅さが感じられます。上の画像は現在のもで、昔のタイプとデザインが少しことなりますが、昔のものは金色に輝くボトルキャップが使用され、現在のものよりもよりも優雅さがあったと言えるでしょう。
MADAME ROCHAS~マダム ロシャス (ロシャス 1960年)
大人の女性にぴったり合うような、ふくよかで甘い香りをかもし出すマダムロシャス。先だった婦人への愛が込められた魅力的な香水です。
ボトルデザインは、そのロシャス夫人がパリの街で見つけた気付け薬がヒントになっているようで、縦長の8面体にカットされた直線的なグラスが印象的です。また、金色のボトルキャップとネックの部分にある服の襟のようなデザインがよりこの香水を上品に見せています。
CALECHE~カレーシュ (エルメス 1961年)
カレーシュとは、「帳ツキの四輪馬車「の一種で、馬車がシンボルのエルメスの「香水処女作」として相応しいネーミングになってますね。あまりにも有名なカレーシュは、数ある香水の中でも名香の一つして数えられていて、今尚抜群の人気を誇っています。香調は、シャネルNo°5と同じアルデハイデック・フローラル。現在発売されているリニューアル版は発売当初のものよりは少し軽めの香りになっているようです。
ボトルデザインは、一言でいうとシンプルでモダンな印象。ボトル全体に、柔らかな丸みがあってそれはエルメスのシンボルである馬車のランプの形状を参考に作られているようです。ボトルキャップも同じく馬に絡むものからヒントを得ていて、競馬騎手のキャップをイメージして作られているようです。本当に気品漂う、上質なデザインですね。
ARAMIS~アラミス (アラミス 1964年)
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香調はシプレ系、メンズ香水の代表作として知られているアラミスですが、実は世界で初めての男性用化粧品の総合ブランドなんです。この香水は、ブランドの名前をそのまま付けた勝負作品で、発売当初はこの香りが街中を一世風靡したとまで言われています。
ボトルデザインは、メンズ香水と言う事もあり非常にシンプル。全体的にはアール・デコのデザインですが、金のボトルキャップ、ボトル本体ともにほとんどと言って良い程装飾がありません。このデザインからは何か男性が持つ力強さを感じますね。
Y~イグレック (イヴ・サンローラン 1964年)
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懐かしくて豪華、さらにはどことなく甘い感じの香調で、大人の女性に似合いそうなこの「イヴ・サンローランのY~イグレック」。香水名のYは勿論、「YVES SAINT LAURENT」の頭文字を取ったものになります。
ボトルのデザインを一言で表現するとエレガント。ボトルキャップからグラスボトムまで非常にシンプルなラインになっているにも関わらず、凄く手の込んだ豪華なイメージを連想させます。ボトルキャップ→ボトルネック→Yのロゴと、この縦のラインがいかにもこの香水の名前である「Y」と連結し、まとまりのある美しいボトルデザインになっています。
HABIT ROUGE~アビルージュ (ゲラン 1965年)
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世界初のオリエンタルノートを使用したメンズ香水。アビルージュは日本語言うと赤い服。
ボトルデザインはいかにも男性的と言える角張ったフォルム。その真ん中に、アビルージュを体現するような真紅のラベルが貼付されています。ボトルキャップも女性用に多い、ゴールドではなくシャープなイメージのあるシルバーを使用。いかにも気品漂うボトルデザインになっています。
EAU SAUVAGE~オーソバージュ (ディオール 1966年)
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ディオールが1966年に発売したメンズ用香水。EAUは「水」、SAUVAGEは「野生」と言う意味で組み合わせると「野生の水」と言う意味になります。いかにも荒々しい名前の香水ですが、香調は意外にフレッシュでジェントルなシプレ系。出来る
男にいかにも似合う香りになっています。
ボトルデザインは、ピエール・ディナン。グラス部分の斜めのラインが非常に美しく、シンプル且つクラシカル、そしてエレガンスを感じさせるボトルデザインになっています。いかにもディオールという感じですね。
参考文献:榎本雄作氏 香水の教科書2

