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1990年代の名香たち


このページでは、1990年代に発売された名香達をその美しいボトルデザインを中心に紹介します。この時代のボトルデザインには、凄まじいスピードで変化して行く社会に対して多くの人々がストレスを抱えるようになり、香水はそれを癒すかのごとく優しいデザインのものが多く作られました。
※画像は発売当時のものと異なる場合があります。

KENZO HOMME FRESH~ケンゾー オム フレッシュ (ケンゾー 1991年)


日本刀の鞘や若竹を連想させるこの「ケンゾー オム フレッシュ」。微妙な反り具合が、日本独特の美しい世界観を表現していますね。

ダークネイビー(ダークブルー)のボトルカラーも、よりいっそうと香水の深みを増大させていると思います。まさに、日本芸術を凝縮したような作品であることには間違いありません。

EU PARFUMEE AU THE VERT~オ・パフメ オーテヴェール (ブルガリ 1992年)


トップはレモンやシトラスなどののフレッシュな柑橘系、ミドルにはグリーンティーなどの優しい渋みが来て、ラストにはジャスミンなどのフローラル。シンプル爽やかな香りをくれるこの香水は、TPOや性別を問わず多くの人が使えるものですね。

ボトルデザインは縦長でスレンダーなフロスト・ボトルに優しいグリーンが優しさをかもしだしています。フワっとモヤがかかったようにすけるグリーン色は、どこか都会のストレスをいやしてくれそうな、そんな安らぎを感じさせます。

L`EAU D`ISSEY~ロードゥ イッセイ (イッセイミヤケ 1992年)


オゾンノートという新しいジャンルを確立したこのイッセイミヤケの「ロードゥ」。まさに香水界における革命的なものだと言っても過言ではありません。マライア・キャリー愛用という事でも有名になり当に世界の名香の一つと言えますね。その香りは、スイレンやシクラメン、ローズウォーターや白百合など上春の森林のような静けさから、ムスクやアンバーなどの官能的、幻想的に変化するロマンティックな甘さへと変化して行きます。

ボトルデザインも洗練を極め、形の無い水というイメージで不必要なものを全てそぎ落とした和の美の極地とも言えるデザインになっています。また、ボトルキャップには水滴をイメージした球がヘッドにつけられていて、ボトルのイメージをよりオゾニックへと導いています。


ちなみに上のは、「ロードゥ イッセイ プールオム」、メンズ用なのですが、実はこのボトルを横から見るとレディースと同じようなシルエットになるように工夫されています。

ULTRLAMARINE~ウルトラマリン (ジバンシイ 1994年)


正式に言うと「インセンス・ウルトラマリン」。発売から10年以上たった今でも、全く色褪せないジバンシーのロングセラー香水で、アクアティック・フレッシュという香調の代表作といっても過言ではありません。基本的には、男性用の香水とされていますが、その水を感じさせる爽快感と、いかにも自然を印象付ける優しい香りはリラクゼーションの世界に導いてくれ、男女問わずに人気があるのも事実です。

ボトルデザインは、左右に滑らかな曲線を持ってきているにも関わらず、ボトルの面は非常シャープになっていて、どこか大海を感じさせるデザインになっています。また、手にピタっとフィットするような形で、力強くボトルを握れるような印象です。こちらのボトルデザインもあのピエール・ディナン。彼は、ボトルのマリンブルーとキャップのネイビーを対比させ、この香水が持つ清涼感をより際立たてせいますね。

CK ONE~シーケーワン (カルバンクライン 1994年)


シーケーワンは、エタニティと並ぶカルバンクライン屈指の名香。男女の使用を問わないユニセックスの草分け的な存在。その香りは、フレッシュでナチュラルな佇まいから、甘いラストへと変化する香水史上の傑作に恥ないに名香。最初から最後まで、爽快感を失わないのがシーケーワンの香りの凄いところですね。

ボトルデザインはどことなく、ウイスキーの小瓶を思わせるようなボトルに、薄っぺらいブリキ製のキャップがつけられていて、これ以上ないと言えるほどシンプルなボトルデザインになっています。フォーマルなイメージの強かった香水をカジュアルなイメージに変化させたのは、このシーケーワンかもしれませんね。

ACQUA DI GIO~アクア ディ ジオ (ジョルジオ アルマーニ 1996年)


アルマーニの傑作の一つと言われる、オゾンノート「アクア ディ ジオ」。地中海をイメージして作られ、マリン系香水の代表作と言えるでしょう。その香りは、スイートピーやジャスミン、マリンノートなどの優しい花々の香りにマスカットの甘酸っぱさがブレンドされ、さらには、ムスクなの妖艶な甘さでラストを締めることにより、癖のない、万人の好まれる香りになっています。ちなみに「アクア ディ ジオ」の意味は、「ジオの水」

名は体を表すというようにこのアクア ディ ジオのボトルデザインは、地中海を連想させるような半透明のグリーンが基調になっています。また、その形はアルマーニのジャケットを感じさせる、なだらかなカーブが特徴的なラインの広い肩部になっていて、非常に優雅な佇まいになっています。ちなみに、ネーミングはアルマーニの自筆です。

参考文献:榎本雄作氏 香水の教科書2

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